Big Phillのダンス哲学

ダンスの本質を100年先までに伝える定義の再構築

プロフェッショナルダンサーの歴史

こんにちわ、BIG PHILLです。
本日はダンスにおけるプロフェッショナルの歴史を簡単にまとめてみたいと思います。

今、ダンスシーンはこれまでに見ない盛り上がりを見せています。

  • RedBull BCONE(個人における世界一)
  • Battle of the year(クルーにおける世界一)
  • オリンピック(スポーツにおける世界一)
  • Dリーグ(ダンサーの社会的地位の確立)

 

日本にクラブシーンが輸入されたSoul Trainの70年代や、
映画Flash dance」による爆発的なブレイクダンスブームの80年代に生きた者からすると、

 

まさかここまでダンスシーンが発展するとは、誰も想像もできなかったでしょう。

 

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lockers

ストリートダンスにおける最初のプロといえば、この方たちでしょう。

「The Original Lockers」

70年代Soul Trainを筆頭にTV番組出演した超人気な国民的ダンスグループであり、
ご存じLockingの創始者「Don Campbell」が作ったグループでもあります。

80年代に入り、Flash danceを筆頭に「ダンス映画」がブームとなり、
映画に出演したダンサーはあちこちのメディアで引っ張りダコとなりました。

その中で一躍有名になったRock Steady Crewは曲までリリースし、
アーティストとしての活躍もみせました。

また、RUN DMCを皮切りに音楽シーンもHIPHOPに移り変わっていき、
ミュージックビデオに出演する「バックダンサー」というポジションも確立されていきました。

90年代に入ると、それまではクラシックバレエジャズダンサーがバックダンサーを張っていたのが、完全なストリートダンサー起用へとシフトしていきました。

音楽シーンもさらにHIPHOP一色となり、
TLCといったアーティストの出現により、
ついにHIPHOPアメリカカルチャーにおけるPOPSの立ち位置までのし上がり、

90年代後半にはトップアイドルのバックダンサーが
ストリートダンサー一色となるまでに至りました。

 

有名どころでは

クリスティーナアゲレラのバックに「FLO MASTER」
マドンナのバックに「Cloud」
マライヤキャリーのバックに「EJOE」


といったように、
「トップダンサーがアーティストのバックにつく」
というのがダンサーにおけるプロフェッショナルの典型の形となりました。

 

ここまでが70年代から2000年代までの話です。
ストリートダンスが生まれてから30年で、メディアによって一般人での認知度が上昇しているその頃、

 

アンダーグラウンドの方でも1990年から
ブレイクダンスの世界大会「Battle of the year」が始まり、
日本予選は2000年から始まりました。

それにFreeStyle SessionUK Bboy Championshipも続きます。


さらに2000年以降には

2002年にJuste Debout 
2004年にRed Bull BC One

と続き


日本においては今はD.LEAGUE(ディーリーグ)が2020年8月に発足され、
2024年にはオリンピックの正式種目としてブレイクダンスが組み込まれます。


70年代に黒人文化から始まったTV番組SoulTrainに始まり、
50年の歴史を経てストリートダンスが世界に認められる競技として認知され、

遊びや趣味ではなく一つの職業として社会的地位をようやく確立する所までに来ているストリートダンス。

これはこれまでに「ダンサーがダンスで生活が出来る様になってほしい」という
多くのダンサーの悲願でした。

日本においでは特にADHIPによる貢献度が高く、
日本でストリートダンスシーンがここまで拡大したのは、
ADHIPの存在なしではありえなかった事でしょう。

そしてもし、このままダンサーの社会的地位がさらに確立され、
野球やサッカー、ボクシングのように「プロ」の世界が確立された時、

我々ダンサーが次に進むステージはどのようなモノになるのでしょうか?
それについては次回話していきたいと思います。


最後までお読み下さり誠に有難う御座いました。
それでは、また!


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